月別アーカイブ: 2018年7月

第11回研究会 / Workshop

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7月17日(火)第11回研究会を行いました。

日時:2018年7月17日(火)17:30 ~
Date: 2018 July 17 (Tuesday) 17:30 ~

場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館 16階 第10会議室
Venue: Waseda University Toyama Campus Building #33 16F Meeting Room10

発表  Talks

1. ジュディット・ル・メール(ブリュッセル自由大学建築学部教授・国際関係課副所長) プロフィール
Judith Le Maire(Université Libre de Bruxelles Professor in architecture and Vice-President for International relations)

「MICM-arc: 文化、流動性、都市のアイデンディティ ― 空間化を活用したブリュッセルのアイデンティティをめぐる学際的研究」
“MICM-arc: Culture, mobility, and metropolitan identity, Multidisciplinary work around Brussels identity using spatialization” MICM-arc ホームページ

2. ヴァネッサ・フランヴィル(ブリュッセル自由大学中国学副教授・東アジア研究所所長) プロフィール
Vanessa Frangville(Université Libre de Bruxelles Senior Lecturer in Chinese Studies and Director of EASt, ULB research centre on East Asia)

「GENEsYsについての紹介:東アジアの若者と公共空間」
“A Short Introduction to GENEsYs: Youth and Public Spaces in East Asia” GENEsYs ホームページ

三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller 見学会

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7月7日、塚原史先生(法学学術院教授、會津八一記念博物館館長)主催の三鷹天命反転住宅見学会が開催されました。

三鷹天命反転住宅は2005年に現代芸術家の荒川修作と詩人マドリン・ギンズの設計で建てられた共同住宅です。「死なないための家」をテーマに「In Memory of Helen Keller」と副題が付され、全身の感覚を刺激するような仕掛けが散りばめられています。

色とりどりの円柱や直方体が組み合わさった外観によって遠目にも異彩を放っている住宅へ足を踏み入れると、そこには一層幻惑的な色彩の壁と天井、傾いた凸凹の床からなる驚くべき室内空間が広がっています。

どの視点からでも6色以上が目に入るという内装はわれわれの視覚を強く刺激し、波打つ床は感覚を「殺した」ままではまっすぐ歩くこともままなりません。

他にも天井から荷物を吊り下げる収納方法や、屈んだり背伸びしたりしなければ届かない照明スイッチ、傾斜のある天井やツルツル滑る球状の小部屋など、住居内には全身の感覚を研ぎ澄まさせる仕掛けが充ちています。

このような仕掛けによって荒川とギンズは、日常的に「死んでいる」感覚を活性化して、盲聾の活動家ヘレン・ケラーのように自らの世界を拡張することをわれわれに求めているのです。

参加したゼミ生一同、「死なないための家」を全身で体感して参りました。

[ 文責:伊藤圭一郎 ]